伸びる子育て
人の脳を測る指標
①IQよりEQが人の脳を育む
IQ(=intelligence quotient)はよく聞いたことがあるのではないでしょうか?
平均IQは100、東大生平均は120など…
“頭の良さ”を表しそうな指標ですよね。
一方、EQ(=emotional quotient)はあまり聞いたことがない人が多いと思います。
じつは、IQが高いからといって頭脳が高いレベルの能力を発揮するとは限りません。
なぜなら、記憶と心と意識は連動して働くので、EQ=心の知能指数も高くないと能力を発揮することができないからです。
②EQが低い学生は学業成績も良くない
まずは心の知能指数を基本・日常生活・職業適正の3項目それぞれ6つの質問に5段階で自己評価してもらいます。
(六角形のパラメーターが3つ出来上がります)
MQを調査した中で、MQが低かった学生の評価表と1年生の進級時の学業成績をつきあわせてみたところ衝撃の事実が浮き彫りになりました。
なんと成績が1番ビリから10番目までの学生は全員この六角形がいびつだったのです。
この結果は、IQが高い学生でもEQが低いと脳を育むことが難しくなることを示唆しています。
学業成績が悪い学生たちには
①「行動に手を抜かず、常に力一杯の努力を惜しまない」
②「人の話を大切にし、正確に聞くように心がける」
③「素晴らしい笑顔をつくるように努力・訓練をしている」
④「返事ははっきり、気持ちのいい挨拶を行う」
⑤「明るく前向きな姿勢である」
⑥「実行は素早く、否定語はできるだけ使わない」
⑦「間違い、失敗を認め、誤魔化しをしない力をもつ」
が共通して低い数値を示す傾向がありました。
これを見て何を感じますか?
③まとめ
これらをまとめると、EQが低いと成績すらも悪くなる可能性が高いということです。
IQと同時にEQを鍛えないと、人間の脳はレベルを高めることが難しくなります。
もちろん子どもが思春期に入ると、正論ほど聞かなくなるので難しさもあるかと思います。
そこで、思春期に入る前に①〜⑦の心の知能指数の要素を伸ばしてあげると
自然と学力も伸びやすい子供に育ってくれるはずです。