科学的に頭が良くなる習慣

勉強ができるようになる運動〜脳にいい運動〜

①運動は脳への血流を最大化する

ある医師が何百人もの脳画像を見て気付いたことが、運動をしている人としていない人との間には脳の血流量に大きな違いがあるということでした。

なぜ、血流量が脳にとって重要なのでしょうか?

突然ですが問題です。

脳内の血管を全てつなぎ合わせるとどれくらいの長さになるでしょうか?

正解は….
644kmもの長さになります、、、

これだけの長さの血管網に血液を送り込むためには、心臓が力強く働き、血液が流れやすい血管を維持しないといけないのです。

だから、運動は身体だけでなく脳にとってとても重要なのです。

②どんな運動がいいの?

サッカー、ランニング、バドミントン、筋トレ…

運動といっても様々なタイプの運動がありますが、どのタイプの運動がいいのでしょうか?

1番ニューロン(=脳神経細胞)を新しく増やしてくれる運動は“有酸素運動”です。

有酸素運動をすると脳内の海馬(=記憶に関わる部位)で、新しくニューロンが2〜3倍増えることが明らかになっています。

いわゆる筋トレがニューロンを増やすかは、まだはっきりしていないようですが、①で説明した効果があるので、好きな子にはどんどんやらせてください。

③いつ運動するのがいいの?

結論から言うと“朝”が運動するのに最も適した時間です。

なぜなら、体の概日リズム(=睡眠と覚醒のサイクル)をリセットしてくれるからです。

運動により深部体温が上昇することで「もう起きる時間だよ!」と体と脳に教えてくれます。

朝運動する時は自然と日光も浴びるのでセロトニンというホルモンが出ることで、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制されます。

その結果、夜の早い時間にメラトニンが分泌されるので、早くれる眠りにつけるようになるのです。

また、朝、仕事や勉強を始める前に運動をすると、集中力・想像力・創造力・学習能力が向上することも研究でわかっています。

そもそも、運動すること自体が身体にいいので「夜しか運動する時間が取れないんだよね」という場合はあまり気にしなくて大丈夫です。

ただ、運動をすると覚醒を促すホルモンがでるので、ベットに入る2時間前には運動を終えるようにしましょう。

④まとめ

生活スタイルや環境によって何をどの時間にできるか?は様々だと思います。

学校で体育の授業もあるので、活動量の多い運動部に入っている子は運動不足になる子は少ないと思います。

むしろ、休息日にしっかり身体を回復させる方が、勉強にもいい効果があります。

逆に、文化部に入っていたり(文化部入ることが悪いわけでは全くない)、休日家でゴロゴロ過ごしてしまうタイプの子は、「自転車で買い物に行く」など、動くきっかけを何でもいいので作ってあげると良さそうです。