伸びる子育て
忍耐力の重要性
①マシュマロ実験
4歳の子供たちを1人ずつ部屋に通し椅子に座るように指示します。
椅子の前のテーブルにはお皿にのったマシュマロがひとつあります。
そして仕掛け人がこう伝えます。
「ぼくはちょっと用事があるそのマシュマロをあげよう。
15分後にここに戻ってくるからそれまで食べるのを我慢できたらもう一つマシュマロをあげよう。
ただし、ぼくがいない間にそれを食べたらふたつ目はなしだよ」
②実験結果
結果はどうなったかというと
2/3の子供は我慢できずに食べてしまいましたが
1/3の子供は15分間食べずに待つことができました。
ここまでだと「だからどうしたの?」って話ですよね?笑
今回の実験の重要な意味がわかるのは長い年月が経ってから。
10〜15年後に追跡調査をすると
マシュマロを我慢できた子供はマシュマロを我慢できなかったら子供より大学進学適性試験の点数で2400点満点中平均して210点高かった。
③この実験から得られる学び
この実験からわかることは
「忍耐力=自己コントロール力」がとても重要だということ。
子どもたちを4歳の時点の学力で分けた上での結果であれば、大学時の成績の差は自然な感じがします。
しかし、実際は自己コントロール力によって分けられています。
つまり、一つの誘惑に勝てる忍耐力を持つ人はあらゆる誘惑に勝てるということ。
反対に一つの誘惑に負ける人はあらゆる誘惑に負けるということ。
そういう仮説が成り立つ実験でした。
④まとめ
もちろん何もかも我慢することがいいことだとは思いませんし、時には心が赴くままに行動するのも大切だとは思います。
その上で、自分にとって必要なことのために堪え忍んだり、自分にとって害のあるものをやらないようにコントロールする力をつけることは学力を伸ばす上でもとても重要になってきます。
子育てのヒントになれば幸いです。
今回は勉強すること以外で学力を伸ばすためのヒントをもらえる実験の紹介でした。