伸びる子育て
あがり症の子にポジティブな励ましの言葉は効くの?
① ダーツの命中率🎯
事前の調査で
「いつも”最愛悪の結果”を予想して、毎日不安を感じながら過ごしている」
と答えた悲観的な人たちにダーツを投げてもらいました。
【Aパターン】
投げる前にリラックスできる音楽を聴いてもらう
【Bパターン】
投げる前にダーツの矢がど真ん中に当たる様子を思い浮かべてもらう
【Cパターン】
投げる前にダーツの矢がとんでもない方向に飛んでいってしまう様子を思い浮かべてもらう
②結果
悲観的な人たちはA・BパターンのときよりもCパターンのときの方が命中率が30%上がった
③何事もポジティブに考える?
この実験からわかることは
…つまり
最悪の事態を想定することでその不安をモチベーションに変えている人もいるということです。
人は「期待と現実がずれたとき」にストレスを感じます。
したがって、はじめから失敗を予測している人は結果が悪かったとしても落ち込みづらく、冷静に対処できます。
この実験では
(特に心配症の人は)わざと期待値を上げないことにより、命中率が上がることが証明されています。
④性格に見合った声がけ
巷では「何事もポジティブに考えよう」ということがよく言われます。
書籍でもそのようなタイトルの本は多いですよね。
もちろん…
すべての物事に悲観して考える子よりも何事においてもプラスの点を見つけて前向きに捉える方がいいことが多いです。
しかし、ときには「最悪の想定」ができたり「ポジティブな発想」をさせない方がうまくいく子や場合もあるのです。
“万能な声かけ”が存在するわけではなくその子の特性や状況に合わせて“必要な声かけは変わる”
というお話でした。