成績が伸びる勉強法
【計算スピード=成長スピード】

①ミスしないことはいいことか?
「計算早いけど雑でミスが多いんですよね…」
という相談をよく受けます。
もちろん、ミスがないに越したことがないですよね。
しかし、小学生のうちは正確性よりも情報処理速度(=計算スピード)をあげた方が大きなメリットがあります。
ではさっそく、理由を説明していきます。
② 計算が早いメリット
では、なぜ計算が早い方がいいのでしょうか?
それは、同じ時間でたくさんの問題が解けるからです。
少ない量よりはたくさん勉強した方が、成長するということに反対意見がある人は少ないと思います。
(※ある程度の量をこなしている子は質の方が重要になってくる)
例えば、毎日1時間勉強するとします。
Aくんの計算スピードはBくんの2倍としましょう。
すると、Aくんは同じ1時間で2倍の練習ができることになります。
さらに、これだけではありません。
練習量が2倍ということは成長量も変わるので次の1時間の勉強効率がさらによくなります。
つまり計算スピードが速い=成長スピードが速いということです。
③丁寧だけど計算が遅いデメリット
小学生のうちは丁寧でミスしない子は(授業が理解できている前提)常に高得点をとり、安心して見ていられることができます。
しかし、
これには罠があります。
小学生のテストは問題量が多くなく、時間がたっぷりあるので時間が足りないことがないのです。
中学校になると状況が一変します。
「時間が足りなくて終わらなかった」
ということをよく聞きませんか?
そうなのです。
中学校の問題はテスト時間に比べて問題量がとてつもなく多いのです。
しかも、難しい方の問題は本当に難しいので、計算量が必要だったり考える時間を必要とします。
例えば、テスト時間が50分として
簡単な問題を30分で終わらせて難しい問題20分使えるAくんと
簡単な問題に45分かかってしまい難しい問題に5分しか使えないBくんでは
どちらがテストをうまくこなせるでしょうか?
当然Aくんです。
④小5〜6までは速いけど雑はあり
計算速い子が丁寧さを手に入れるには自己コントロールが必要です。
また、丁寧さがある子が計算スピードを手に入れるには、訓練が必要です。
前者は、必要性が落としこめた瞬間に結果が出ます。
後者は、能力を上げないといけないので、一定時間を必要とします。
もちろん、雑な子は「めんどくさがり」などの性格的要因が絡むことが多いので、
ほっといても治るわけではなく「なぜ丁寧にやった方がいいのか?」落とし込みが必要です。
一方で、小学生の成績は高校入試には小学校の成績は反映されないので、
うまく導けばデメリットがリセットされてメリットだけ享受することもできるのです。
特に、忙しくて勉強する時間が確保できない部活や習い事をやる可能性が高い子にとっては、
特に計算スピード(=情報処理能力)を鍛えてるかが鍵になります。