伸びる子育て

やる気を伸ばすのは目的?目標?

①目的と目標の違い

突然ですが

“目的”“目標”の違いは何でしょうか?

2つの言葉は普段混同して使われやすい言葉ですが、取り違えるのも無理がないくらいそっくりの顔をしています。

しかし、実際は天と地ほどの大きな違いがあります。

<例①>
・数学で80点を取りたい
・苦手な社会で平均点をとる
・学年順位を真ん中より上にする
・毎日2時間勉強する

<例②>
・数学だけは負けたくない
・課題に向き合う
・自信をつけたい
・継続力をつけたい

①と②どちらが目的でどちらが目標でしょうか…?

正解は①が目標で②が目的です。

目的とは

最終的に成し遂げようと目指す到達点を意味しています。それに対して目標は、目的を達成するために設けた具体的な手段です。

目標とは

「数学80点」といった具体的な数値で示されるものです。目的の達成に向け、どこまでがんばるのかという達成水準を打ち出します。

②目的と目標どちらが重要か?

やる気を引き出すためにはどちらが重要なのでしょうか?

それは、圧倒的に“目的”になります。

目的があって初めて目標が設定できる

これまで説明した通り、目的とは何を実現したいのかであり、そのために具体的にどうするのかを設定するのが目標です。

したがって、目的がない場合には目標が設定できないか、目標を設定しても効果がありません。

たとえば、何の前置きもなく「毎日本を読め」といわれても、本を読む意味や意義が理解できず、意欲的に本を読むことはできないと思います。

しかし、「我が子を成長させるために正しい知識を身につけたい」といった目的が明確になると、目標として「本を毎日読む」という行動が続け安くなります。

しっかりとした目的があって初めて目標が設定でき、モチベーションを持って勉強ができるということです。

③どう設定するか?

ヒトが頑張るためには「目的=なぜやるのか?」という理由づけが必須なのは伝わったと思います。

では、どのような目的を持たせたらいいのでしょうか?

ちなみに、子供時代を経験してない方はいらっしゃいますか?
絶対にいないですよね笑

当たり前ですが、逆に大人を経験したことのある子供はいるでしょうか?
これまた絶対にいないですよね笑

つまり、「大人になって困らないため」「将来役立つから」は子供にとっては具体的にイメージできない上にいつ手に入るかわからないメリットなので目的になり得ません。
(※メリットの手に入るまでの時間とモチベーションの関係に関してはまた別のブログで解説します)

つまり、将来のために頑張る価値があるのは間違いないですが
“今すぐに”得られるメリットを感じることができる目的を一緒に掲げられるかどうかで、子供たちの勉強に対する向き合いはかわります。

目的の掲げ方が分からずモチベーションづくりに苦戦していたら、ぜひSherpaにきてみてください!