成績が伸びる勉強法
勉強量は十分なのになぜ!? 伸びない子が陥ってる罠
「うちの子それなりに勉強してるのに成績が上がらないなんて、勉強向いてないのかしら?」
サボっていれば成績悪いのは納得できますが、頑張ってる我が子が伸びてくれないのはとても歯痒いですよね。
今回は「勉強量は十分なのに、なぜ伸びないのか?」の原因をお伝えしていきます。
①学校の授業が理解できていない
学校の授業風景を想像して欲しいのですが
黒板前の教団に先生が1人いて公立であれば偏差値30〜70の様々な学力の生徒が3〜40人座っている。
もし、あなたが先生だったらどんな授業をしますか?
・知的好奇心をくすぐるレベルの高い授業
→7〜8割の子は何も分からずついていけません
・誰でも理解できる難易度ペースで授業
→頑張って勉強できるようになった子達が退屈な時間になってしまいます
では、どうするのか?
日本の文化として平均に合わせる引力が強く働くので、平均レベルの学力に合わせた授業が行われます。
そうなるとご想像の通り
学力が足りない子や苦手科目の授業は頑張って聞いても理解できないことも多々あります。
これに関しては学校の先生が悪いわけではありません。
(特に公立では)決まった通りにやるべきことがあったり、10名以上のレベル差がある子たちに万能な授業というのも存在しないからです。
私自身、集団授業の教室運営やエリアマネージャーをやっていた時はクラス分けには力を入れて徹底していました。
もし独学できるぐらいの学力があれば授業を聞いてわからないこともないので
苦手科目や学力が低い子にとって「自分で頑張れ!」というのは解決になりません。
②理解したつもりになっている
先生「ここの内容わかった?」
生徒「わかりました!」
先生「そしたら何でこうなるか説明して!」
生徒「えっと…」
生徒が本当に理解してるか確認するために授業中によく出てくるやりとりなのですが
“本当の意味では理解できていない”にも関わらず、わかったと思いこんでしまう子がいます。
論理性がまだ弱い時に多く「記憶した=理解できた」と混同してしまっています。
このタイプの子の「できた」「わかった」などの表面的な言葉を信じてしまうと
理解してない状況を放置してしまうことになります。
洞察力のある講師に任せるのが1番です。
③定着していない
「学校の授業もちゃんと聞いてるし理解もできたから大丈夫!」
先程の②とは違い本当に理解できていても点数が取れないことがあります。
これはなぜでしょうか?
例えば、一流のプロ野球選手のピッチング・バッティングフォームを見れば正しいフォームは“理解”できますよね?
(※骨格によって正しいフォームが変わらないという条件で)
しかし、いきなりそのフォームを再現できるでしょうか?
練習ではできても緊張感が生まれたりや相手が何をしてくるかわからない試合本番で再現できるでしょうか?
当然、できませんよね。
理解した後に“一定量反復”して再現性を高める訓練をすることで初めてテスト本番で確実に点数が取れる状態になります。
④読解力不足
先生「今日は学校でどの単元習った?」
生徒「今日難しくて全然できなかったんですよー泣」
先生「!?!?!?」
①〜③をクリアしてもまだ点数が取れない場合があります。
原因はタイトルの通り“読解力不足”です。
読解力が弱い子は上記のような会話のやりとりがよく起きます。
「質問」と「答え」がズレてしまうのです。
もっと具体的に言うと
“聞かれたこと”に対する答えではなく
“答えたいこと”を答えてしまうのです。
能力が足りないだけでなく
頭の回転が早い×めんどくさがりな性格により、
読み切る前に“勝手に”問題を予測して思い込みで関係ないことを答えてしまうのもこのタイプと言えます。
⑤本番に弱い
①〜④がクリアできてるのであれば学力と練習量は問題ありません。
それにも関わらずテストだけ点数が取れないのがこのタイプです。
勉強量を倍にしたところでおそらく点数はあまり変わらないと思います。
このタイプは”完璧主義”の子に多いです。
完璧主義の子は自分に対する基準が高いので「理想の自分」と「今の自分」の落差を感じることで
「できなかったらどうしよう???」
という不安が膨らみ緊張から本番で実力が半減してしまうのです。
また、理想自分と比べるだけでなく兄弟、親からの理想、先生からの理想と「今の自分」を比べてしまうことで不安になってしまう場合もあります。
こ結果のみによって褒めたり怒られたりし続けた子が陥りやすいです。
緊張しやすい子への正しいアプローチは過去のブログに載せているのと今後も詳しく解説していきます。
⑥まとめ
お子様の伸びない原因はどこに当てはまりそうでしたか?
体調がおかしい場合はお医者さんに診てもらい「何が症状の原因か」を突き止めてから薬を処方してもらいますよね?
何も診察せずに「とりあえずこの薬飲んで置いてください」と言われても治るかわからないですよね?
“正しい原因”を掴むことが“正しい解決法”に導く最適な手段になります。
病気を正確に診断してくれるお医者さんにかかれば、安心して治療ができるように
「その子が伸び悩んでる原因は何か?」
を正確に掴んでくれる先生に指導してもらうと自然と伸びるようになります。