科学的に頭が良くなる習慣
頭が良くなる睡眠
目次
①睡眠中の脳内
脳は私たちのために、常に休み時間なく働き続けてくれています。
その中で、唯一充電と休息ができるのが睡眠時です。
では、寝ているときの脳内では何が起きているのでしょうか?
まず、脳脊髄液の流れが活発になり、脳に溜まった有害な毒素や老廃物を押し流します。
また、脳は睡眠中に、短期記憶を長期記憶に定着させます。
睡眠が足りないと記憶力が低下するのはこれが理由で、一晩眠るか、短い時間昼寝をしただけでも、記憶検索の成績が大幅に向上することが複数の研究でわかっています。
「よく眠る学生ほど成績が良い」
というのは真実なのです。
②睡眠不足の悪影響
では、睡眠不足ではどんな影響があるのでしょうか?
睡眠が足りないと、自分が間違っても正しいと思い込んだり、妥当な決定ができなくなったりします。
また、思考力・集中力・認知力(いかにも勉強に必要そうな能力)が落ちます。
さらには、ストレスや不安を感じやすく、うつ病になるリスクも飛躍的に増加します。
小中高生にはみえにくいですが、体重増加、高血圧、顔のシワ、風邪のひきやすさ、心臓病、がん、糖尿病などのリスクも上がります。
③どれくらいの睡眠時間が必要か?
これに関しては、年齢、体質、遺伝、運動量などによって個人差があるので、一概に”何時間”とは言えません。
しかし、いつもよりも睡眠時間を伸ばすと体調が良く、頭がモヤモヤした感覚もなくなるのであれば、睡眠時間が足りなかったと思っていいです。
例え、睡眠不足または睡眠時間が足りていたとしても、深い睡眠のときに起きてしまうと身体に負担がかかります。
「Sleep Meister」
というアプリがおすすめで、30分枠の中で眠りが浅いタイミングでアラームを鳴らして起こしてくれます。
私自身、幼少期からずっと朝が弱くて困っていたのですが、こちらのアプリを使ってから自然と目が覚めて日中活発に動けるようになり、疲れにくくになりました。
④質の良い睡眠を取る方法5選
1.睡眠スケジュールを立てて守る
→平日も週末も毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝ると体内時計が整い、決まった時間に眠くなります。
2.体温を下げる
→正確には深部体温を下げます。
湯船に浸かって体温を温めると、寝るまでに自然と深部体温が下がります。
3.スマホ、タブレット、PC、TVを見ない
→これらが発するブルーライトは、脳を刺激し、眠りを妨げます。
4.睡眠の儀式をつくる
→寝る前のルーティンをつくると身体が自動的に睡眠モードに入ってくれます。
5.就寝3時間前から何も食べない
→就寝間近に食事すると消化不良を起こし、寝付きが悪く、睡眠が浅くなります。
⑤まとめ
現代社会はとても便利で豊かになっているので明るい状態で生活することも食事を取ることも24時間好きなタイミングでできてしまいます。
しかし、脳や身体は明るいと朝、暗いと夜と認識してしまうので、不規則な生活により体内時計が狂い、勉強などのパフォーマンスの質が落ちてしまいます。
便利が故の弊害です。
子供たちの意思だけでは、寝る前にスマホを見たいなどの誘惑からは逃れられません。
うまく、仕組みや環境を整えて便利さを享受しつつ、睡眠不足から子供達を守っていきましょう。